2人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
いつものように教室で椅子に座ってのんびりしていた時、
ふと耳に入ったこんな会話。
「明日は明日の風が吹くって。」
それに対し、
「私はその言葉嫌い。そんなこと言うな。」
いつになく、きつい言葉だったので僕は少し驚いた。
でも怒った理由はなんとなく分かった。
毎日、一生懸命頑張っている彼女にとって、明日があるさ―的な態度をとった彼が許せなかったのだろう。
でも僕は『明日は明日の風が吹く』という言葉が好きだ。ただ、とらえ方は、彼らとは違っていた。
明日は明日の風が吹くのであって、明日今日の風や昨日の風が吹くことはないということ、
いいかえると、明日は新しい日であって今日や昨日とは違う日であるということだ。
つまり、毎日を同じ1日ととらえるのではなく、
“毎日違う”“日々変わっている”
と、とらえるのだ。
こうとらえると「毎日が新鮮に思え、生きている実感が持てる」
と、1人で思ったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!