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時はとめどなく流れ落ちる。
昇った陽がまた沈む。
春から夏へ、
夏から秋へ、
秋から冬へ、
そして冬から春へ、
そうして年を積み重ね、私の命はいつか尽きる。
私の寿命の砂時計、終わるまであどのくらいあるのだろうか。
昔、習った数の位に出てたあの“コウガシャ”くらい、いやそれ以上はあるだろうか。
こうしている間にも私の“砂”は徐々に減ってゆく。
しまいには、砂がなくなり、命が尽きる。
残った死体(からだ)は流れ落ちる時を受け入れて、
自ずと朽ちて消えてゆく。
そうして世界はとどまることなく廻り続ける。
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