2人が本棚に入れています
本棚に追加
その人は、ある日突然亡くなった。
僕にはそれが信じられなかった。
暖かな日だ。葬儀が行われている。
遺影を見て、その人が本当に亡くなったことをようやく理解した。
((何も感じなかったし、何も思わなかった。))
でも次の日になって初めて、その人の温かさを二度と感じることができないと知り、
それに対する“淋しさ”そして“深い悲しみ”でいっぱいになり、なんともいえない気持ちになった。
そのとき、
目の前が真っ白になった。
その中に独りだけ、他に誰もいない。
そんなことを考えたら涙がこぼれた。
人が死ぬってこういうことなんだと知ったとき、
目が覚めた。
・・・夢だったのだ。
ただ、その夢があまりにもリアル過ぎて、
起き上がった僕は座ったまましばらく動けなかった。
最初のコメントを投稿しよう!