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…ッッて現実そぅうまくいかなぃ。
男は街道からユグドラシル本部基地に立ち寄っていた。
しかしなぜかユグドラシルの警備隊が俺を入れてくれない…
俺は…俺は…
『どうしてですッッ!?ニーズヘッグに乗れないんです!』
男はバイクを背にして警備隊に叫ぶ。
警備隊は首を横に振ったり、顔を見合わせ困った顔をする。
『とにかく駄目だ。帰ってくれ』
そう言われるがもちろん黒髪の男も諦めない。
『僕は…“フレズベルク”のパイロットです!』
男はめいいっぱい叫んだ。
男の言う“フレズベルク”
一年戦争で活躍したシンクロを搭載したMSである。
“シンクロ”
それは適合者が見つからなければ決して動かない、機体に生命を注ぎ込む未来の生命体である。
本来は“シンクロナイズシステム”という。
フレズベルクのパイロットだと名乗る男…
しかし警備隊の反応は思わず違う方向にいく。
『ハハッ…冗談はよせよ!いるんだよ…そういう風に自分を装う奴がね…』
『本当ですよッッ!みんなに聞いて…』
必死に訴えるが警備隊は全く信じてはいない。
男は警備隊を説得しようとするが…
『遊びに付き合ってる暇なんかないの!帰ってくれ!』
そう言われた…
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