嘘に秘める再来

6/14
前へ
/1919ページ
次へ
…ッッて現実そぅうまくいかなぃ。 男は街道からユグドラシル本部基地に立ち寄っていた。 しかしなぜかユグドラシルの警備隊が俺を入れてくれない… 俺は…俺は… 『どうしてですッッ!?ニーズヘッグに乗れないんです!』 男はバイクを背にして警備隊に叫ぶ。 警備隊は首を横に振ったり、顔を見合わせ困った顔をする。 『とにかく駄目だ。帰ってくれ』 そう言われるがもちろん黒髪の男も諦めない。 『僕は…“フレズベルク”のパイロットです!』 男はめいいっぱい叫んだ。 男の言う“フレズベルク” 一年戦争で活躍したシンクロを搭載したMSである。 “シンクロ” それは適合者が見つからなければ決して動かない、機体に生命を注ぎ込む未来の生命体である。 本来は“シンクロナイズシステム”という。 フレズベルクのパイロットだと名乗る男… しかし警備隊の反応は思わず違う方向にいく。 『ハハッ…冗談はよせよ!いるんだよ…そういう風に自分を装う奴がね…』 『本当ですよッッ!みんなに聞いて…』 必死に訴えるが警備隊は全く信じてはいない。 男は警備隊を説得しようとするが… 『遊びに付き合ってる暇なんかないの!帰ってくれ!』 そう言われた…
/1919ページ

最初のコメントを投稿しよう!

258人が本棚に入れています
本棚に追加