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『フローゼンか…お母さんとか…いなぃの?…』
ッッていないよな…
こんな服装でこんな路地に一人…
案の定フローゼンは首を横にブンブン振った。
やっぱり…
男は一度目をつむり開ける。
『警察署に行こッッか?』
フローゼンはまた首を横に振った。
『大丈夫。警察は…』
グッとフローゼンの持つ裾に力が入る。
男から離れない、そんな気持ちや眼差しが男を攻撃する。
男はハァとため息をつき微笑んだ。
『君の親が見つかるまで俺と一緒にいる?』
そんなときフローゼンは目をキラキラさせ男に嬉しさを表現した。
男は微笑みながらフローゼンの頭を撫でた。
『行こっか。まずは修理工場にね!』
男は立ち上がった。
フローゼンも裾を握りながら男についていく。
フローゼンを故障したバイクのシートに座らせ軽く固定する。
男はそのままバイクを押しはじめた。
男は可愛く座るフローゼンを見ながら笑った。
『どっから来たの?』
『分からない』
フローゼンは指をくわえながらそぅ答えた。
男はまた微笑んだ。
『俺と同じ…居場所がないか…』
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