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一人ソファーに座り、考えてしまうのは、和史とお腹の子のこと。
やっぱり、和史に会わなくちゃ。
こんな、中途半端な真似はよくない。
人として
女として最低だ。
あたしは、カバンを手にとると、急いでマンションを後にした。
向かった先は、和史のアパート。
2階の突き当たりが、たしか和史の部屋。
あたしは、部屋の前に行きインターホンを押そうとした……。
「アッ……アン……和史……」
いきなり女の喘ぎ声が聞こえた。
あたしは気が動転した。
ドンドン!!!
あたしはドアを思い切りノックした。
「和史!あたし!なつみ!ここを開けて!ねぇ!」
力の限り叫んで
力の限り叩いた
和史がでてくれる……それだけを祈って
しかし
和史の部屋のドアが開くことはなかった。
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