空白

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あたしは娘を愛せない。 この子が手を伸ばせば伸ばすほど、愛情を欲せば欲すほど あたしはこの幼い天使が憎くて仕方なくなる。 ななかを殴っている時、 あたしの記憶は 空白になる。 ぐったりとしたななかをみて、あたしは自分のした過ちを責めるのだ。 次からは、もう殴りませんから…… 神様、ななかを…… 娘を愛する勇気を下さい。 毎晩、神に讒言するのだ。 しかし、愚かなあたしは、ななかを毎日殴ってしまう。 気を失うまで……。
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