The Galaxy Express〝銀河鉄道〟

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The Galaxy Express〝銀河鉄道〟

冬の夜空を見上げながら いつも待っている オリオンを見上げて ひときわ輝くシリウスまで視線を落として カストルとポルックス 今日も元気そうだね 耳を澄ませば聞こえる 星々のレールを走る音 一定のリズムで刻まれる蒸気の音が 甲高く夜空に響くのも それが夢の列車なのか はたまた死の列車なのか 誰もが知っているようで 誰もが知らない ああ カムパネルラ 君がどんないきさつで あの列車に乗ったかなんて 僕にはどうでもいいことだ 君の思いなんて知ったことではないんだ ただ僕は君のことが うらやましいだけなんだ 君の時と 僕の時では あの列車はどう変わるだろうか どんな表情で僕を… あの列車は迎え入れてくれるだろうか… 夏の夜空を見上げながら いつも待っている 織り姫と彦星 今日だけはみんなが君たちの愛をうらやむ日だ デネブも 君たちが見えない夜は なんだか寂しいよ 耳を澄ませば聞こえる 星々のレールを走る音 一定のリズムで刻まれる蒸気の音が 甲高く夜空に響くのも 僕は待っている あの列車が僕を迎えに来てくれるのを ずっと 待ち続けている
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