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ログは携帯で何処かに連絡をとっているようだった。
ベンチに腰掛け肩を落としているのはユキ。
ライブハウスの周りは沢山の警察官とパトカー、野次馬が囲んでいた。
一人の警察官と話しているのはメンマである。
「…今回は完全にミスです。…こっちに情報がきたときには、侵入していたと…」
ベンチに腰掛けていたユキは頭をクシャクシャと掻きむしり、メンマと警察官のところへ向かった。
「メンマ!もういいだろ!非は全部こっちだ。うちらが動いて、…生存者一人だ…救いようがないほど、うちらが悪い…」
瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。
その時ユキの肩を誰かが叩く。
「そうとも言い切れんぜ。」
ログだ。
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