アカシア

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そして、次の日 竣クンに鍵を借り、先に入った。 しばらく1人でキーボードを弾いていた。 10分程して克弥クン、三橋クンが一緒に来た。 『あれ、竣は?』 『用事があるから遅れるって』 『そうなんだ?』 『あの~お2人に聞きたかったんだけど…』 『何、改まっちゃって』 『私、邪魔じゃないですか?』 『え?』 『私はただ、竣クンに誘われるまま来たけど、急に入って、男だけのとこに。下手だし、乱してるだろし…』 『そんなこと気にすることないよ、なぁ?』 『そうだよ』 『俺らさ、ずっと竣あってのバンドっつう感じだし…曲作りや色んな面でね』 『それが、この一年くらいメンバーも変わらないし、最近ちょっとマンネリだったり、竣に行き詰まり感じててね』 『だから、乃依ちゃん連れて来た時、まぁいきなりだけど、これもありかなってね』 『それに雰囲気よくなってんもんな、竣、楽しそうだし』 『そっか、よかった』
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