アカシア

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数日後 『ライブ決まったよ』 と克弥くん。 音楽的な事以外のマネージメントなどは克弥くんがやっているようだ。その手の顔も利くらしい。 『のんちゃんはライブ初めてだから、緊張するだろけど、とにかく練習だ。わかったな』 『うん』 それから毎日、必死で練習した。 一層、竣クンに近付けるためにも。 しかし、日に日に指に違和感を感じ、痛みも強くなってきた。 練習しすぎかな?って思いながらも、やらずにはいられず… 何日か経って、竣クンに気付かれてしまった。 『のんちゃん、手、見せて』 『え?』 『痛いんだろ?』 『ううん、大丈夫だよ』 『いつから?無理すんな。我慢してどうする』 真顔で言われ… 『ごめん』 『悪い、2人で練習してて。』 『あぁ』 『のんちゃん、病院行くよ』 『でも…』 そして… 腱鞘炎と診断され、当分の間、キーボードは無理だと言われた。 『竣クン…』 『何も考えなくていい』 『でも…』 『俺ん家寄ってかない?』 『え?』 『ピアノ、弾いてあげる』 『ピアノ?』 そう言って、竣クンの家に。 6階建マンションの最上階だった。 『誰もいないの?』 『あぁ。一人暮らしだもん』 『そうなんだぁ』 そして、竣クンはピアノの方に行き、弾き出した。 あ、あの時の曲。懐かしい。 『のんちゃん、こっちおいで』 そう言われ近付くと、腰を抱かれ、膝の上へ 『竣クン』 『思い出すだろ?』 『うん』 『のんちゃんは俺の初恋だから、特別なんだ』 『え?』 振り向くと、唇が重なった
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