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次の朝、早く目覚めると、シンがすぐ横で眠っていた。
まるで、母親に怒られて、泣きつかれた子供のような寝顔。
「シン、起きて。わたしを抱いて」
思わず、言ってしまってから、シンを見ると、肩が小刻みに動いている。
「ほんとにいいの?」
満面の笑みで、わたしを見つめる。
あっ。起きていたんだ。なんか、この人には勝てないな。
もうどうしようも出来なくて、シンに思いっきり抱きついた。
そして昨夜何もなかったかのように、二人、ひとつになった。
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