『幸せなる刻』

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源三郎「妃斗巴!」 源三郎は妃斗巴に駆け寄る 源三郎「妃斗巴、今日は外出しても良い日なのか?」 妃斗巴「うん♪だから、真っ先に源ちゃんに会いに来たの♪」 源三郎「そ……そうなんだ……////」 源三郎の腕に、自身の腕を絡める妃斗巴 源三郎は照れ隠しに、そっぽを向いてしまう 妃斗巴「あ……嬉しくないよね……ごめん……」 そう言って妃斗巴は離れようとする すると、源三郎は妃斗巴の手を取り…… 源三郎「恥ずかしいだけだって!嫌なわけなんか全然ないってば!////」 妃斗巴「本当?嬉しい♪」 またも絡み付く妃斗巴 二人は幼い頃からの幼馴染みである 『神司 妃斗巴(カミツカヒトハ)』 それが妃斗巴のフルネーム 『神司家』は代々、裏山に住う『山神』の使いとして栄えた一族 妃斗巴も行く行くは跡取りとなるため、外出はあまり許されておらず、家での勉強の日々に追われているのであった 妃斗巴「だって今日は『魔力受諾』の日だよ?私だって魔法使いになるんだもん♪今日ぐらいは外出許されるよ♪」 源三郎「そうだよな♪で、属性は何にするんだ?」 妃斗巴「まだ秘密♪」 そう言うと、妃斗巴は丘を走り出す 源三郎「あ、待てよ!妃斗巴!」 源三郎はそれを追いかける そんな他愛ない事でも、二人にとっては幸せで仕方なかった
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