『幸せなる刻』

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源三郎「ご馳走さまでした♪」 妃斗巴「ご馳走さま♪」 皆が食事を終える 伊琉巴「源、腹は満腹か?」 源三郎「はい♪」 茶の間では二人が和やかに話をする そこに、一人の女性が現れる 「食事は口に合ったかしら?」 源三郎「はい♪旨かったです♪」 「そう♪よかったわ♪」 その人物は妃斗巴の母 『神司 樺津紗(カミツカカズサ)』 であった 樺津紗「妃斗巴、片付け手伝ってちょうだい。」 妃斗巴「了解♪」 二人は食器を持つと、台所へと下がる 伊琉巴「源、お前はいつまで遠慮してるんだ?」 源三郎「え?」 伊琉巴「瑠偉王と智渚魅が死んで、もう四年も経つんだ。そろそろ私達の家に遠慮するのはやめないか?」 瑠偉王(ルイオ)と智渚魅(チナミ)とは、源三郎の父親と母親の名前である 二人は四年前、村に現れた魔物を、命と引き換えに倒し、今では『村の英雄』と呼ばれる様になっていた 源三郎「いや……その……なんと言いますか……」 源三郎は言葉に詰まってしまう 伊琉巴「源、一ついいか?」 源三郎「はい……なんですか?」 伊琉巴「お前、妃斗巴は好きか?」 源三郎「え?………えぇえぇぇえ!?////」 源三郎は驚きの余り、大声で叫んでしまう
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