†プロローグ†

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  それの視線の先には・・・ 黒と紫が混じり合ったような不気味な球体があった。それとあと一つ・・・・ この場所とは無縁のような白く輝く、綺麗な線・・・ それはまるで暗闇にたった一つだけある希望の光のようだった。 けれどもそれも今にも消えそうな弱々しい光をはっしているだけだった。 不気味な闇の球体はそれを引き寄せ、自らの体の中に取り込もうとしていた。 「ヴオオォォオ!!」 光は咆えながら、大きくうねった。 『はーっはっ!そのまま飲み込まれろ――!!』 黒いマントに身を包んだ者は高らかに笑いながら言った。 かろうじて見える口元は不気味につり上がっていた。 しかし――― その口元もやがて、不穏なものに変わり、そのうち驚愕の声をあげた。 .
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