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気がついたら自宅にいた。
それは翌日の昼間で、私は居間に寝ていた。
両親は学校に謝罪に行っていて不在。
「死ねなかったんだ…」
それしか頭になかった。
とにかく死ななければと思っていた。
薬を隠されていたので、見つかったぶんだけ全部飲んだ。
眠くなったのでそのまま寝た。
オーバードーズは発見が遅いほど死亡率が高くなる、と書いてあったな、と呑気に思いながら。
家族がオーバードーズに気付いたのは、夕食の直前だった。
救急車呼べ!という父親の声、ストレッチャーに乗せられるような感覚だけは、今でも忘れない。
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