第1章~父と娘の対価(いのち)~

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「ふぁ~今日もあちぃな~」 荒野を歩く男が一人。 男は薄汚れたウエスタンハットを被りその下からは金髪の髪が飛び出している。 薄く茶色に色付いたサングラスをかけ麻で出来たようなマントを被っている。 そして肩に小さなバッグをかけて荒野を悠然と歩いている。 男の目指す先には寂れた街が一つ。 《ウィステッド》と書かれた看板が街の入口にあり男はその看板をくぐった。 「ホント何にもねぇ街だな~」 男は街に入るなり悪態をつき辺りを見渡す。 「チッ、仕方ねぇとりあえず酒場へでも行くかね」 男はそう呟くと街の入口からほど近い酒場へと向かった。
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