第1章~父と娘の対価(いのち)~

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街の入口から2、3分歩いたところにある酒場へと入った。 《パブ・ウィステッド》とまぁ在りきたりな地名の入った名前のパブだ。 街と同様寂れた外見の酒場だが中は中々活気があるようで男は木で出来た扉を開け中へ入る。 中は丸いスタンディングタイプのテーブルが5つとカウンター。 テーブルでは男達があれやこれやと会話を楽しみながら酒を飲んでいた。 男はそんな男達を横目に見やりながら店の奥へと進みカウンターの真ん中へと座った。 「親父、ビール」 男は店のマスターにそういうとマントの中に手を入れ懐からタバコを取り出した。
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