第1章~父と娘の対価(いのち)~

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しばらく余韻を楽しんでから男はタバコを口にくわえ紫煙を楽しみ再びビールへと口をつける。 そんな行動を1度2度と繰り返しているとマスターが再び近付き話しかけてきた。 「あんたこの辺じゃ見ない顔だね?この街へは何しに来たんだい?」 マスターは相変わらず無愛想な顔で男に尋ねた。 それに男はすっと目線だけマスターの方へ向け。 「いや、ちょっと仕事の臭いがしてね」 と言った。 マスターはその言葉にハハハと笑うい男に言い放つ。 「残念だが仕事を探しに来たならそいつは外れだぜ兄ちゃん、見ての通りのここは廃れた街だ何処も人を雇う余裕なんてあらゃしねぇよ、当然うちもな」
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