第一章 さすらい人の詩

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「捨て身」   本気の人は強い   本気の人は強い   迷わず 怯まず ためらわず   前だけを見つめて   21世紀初頭 日本   腐りきった政治の混沌とした時代   子供たちは大人を手本とできず   夢 希望 目標はからっぽの幻想   弱肉強食の欲望丸出しの社会   生きようとする意識の強いものだけが生き残り あとは…    刺せば監獄 刺されば地獄 その通りさ   信じられるものなどなにがある   国家は民衆を欺き   保険は不払い珍しくなく   貯金は差し押さえ   不正は見て見ぬふり   今 魂が震えている   怒りに 震えている   履き違えた自由は 腐った政治家に食い散らかされ   しこたま踏みにじられても暴動も起こさない良民共   人の命 甚だ軽く   親殺し 子殺し あたりまえ   この国に神 なし   文化は地の底 歴史は教訓にしようともせず   男女は不節操   幸せほしいと 生き地獄を   いつまで這い回れば気づくのか   今 守るべきものなどない   その身 朽ち果てるまで   戦う覚悟   他人を引き上げようとする己の恥を知り   あの太陽を土手っ腹に突き刺せ   トボトボと背中丸めて   1㌔2円の段ボール   一億総貧困時代の幕開け   意思なき日本人に万歳
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