第一章 さすらい人の詩

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「永遠」   ここに直径1㌢㍍のビー玉があります   例えば一反の駐車場にビー玉を置きます   一反は300坪 1000平米   ビー玉を太陽に見立てた時   この一反の駐車場は宇宙です   地球人はこの駐車場宇宙の広さを正確に一反だと判別する術はありません   本物の宇宙ならばなおさら   一反ではあきたらず一町十町…   もっともっと広いでしょう   ほんの少し   例えば地球上の砂の一粒を解ったくらいで全てを解ったと思ってしまうのが人間   永遠とはそれほどに遥か彼方…   人間の傲慢など歯が立たない   人間が生まれる遥か以前から存在し人類滅亡から遥か永久に続くであろう宇宙の歴史   今 ここに居る   それで十分じゃないか   永遠の中の一瞬   命 燃え尽きるまで…           完
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