第一章 さすらい人の詩

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「ある日の日記」   元気でやっていますか   風邪などひいてないですか   あれから どれだけの時間が経ったのだろう   君は引っ越したと聞きました   僕はまだ アパートに住んでます   ふたりで過ごした日々を 忘れる事はできません   だけど   今では もう あの頃の君は どこにも居ない   思い出だけが募ってゆく 僕の心は 何を目指して 進めばいいのか   いつか ふたりで語った 天使の梯子 今度いつ見られるだろう   花の都 東京 この 薄汚れた都に憧れ家を出た   人の波に流されぬよう 本当の自分を探し始めた     ひとり 公園にでかけ ベンチでギターを弾いてみる   子供たちの笑い声が 響くのを 聞きながら
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