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深夜─── 楽しみにしていた番組も終わり、テレビを消して、そろそろ眠りに就こうかというときに、玄関のドアをノックする音が聞こえた。 (こんな時間に、一体誰だ?) と不審に思いつつも、玄関へと向かった。 きぃ、と軋みを上げるドアを開くと、ドアの隙間から、小さな何かが部屋の中に目にも留まらぬ速さで入ってきた。 慌ててドアを閉め、後ろを振り向くと──── 「おかねちょうだい」 覆面をした『猫』が、包丁を俺に突きつけながら、そう言ってきた────
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