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「ほら、雪ちゃん! 明日学校なんだから、このまま寝てちゃ駄目だよ?」
眠っている雪は全く動かず、スヤスヤと眠っている。
仕方がないので、雪が来たときに使う専用の部屋へ運ぶことにした。
「……女の子だもんな。ちょっと、触るのは抵抗があるな……」
「あ、健一様。私が雪さんを運びます。お部屋を教えてくださいませ」
丁度良いタイミングで瑠美がシチューの火を止め、近づいてきた。
……うん、ここは瑠美に雪を運んでもらおう。その間に、明日の準備をしないと。
「うん、ありがとう。えーっと……二階の僕の部屋の向かいだからね」
瑠美はお辞儀すると、雪を背負って、ついでに朱美を抱いて歩いていった。
――まず、お風呂にでも入ろうかな……。
「確か、もう沸いてるはずだから……ちゃっちゃと、入ってこよっ!」
そう思って廊下に出ると、瑠美が小さく息を乱しながら、二人を二階に運んでいた。
……大声は起こしちゃうから、静かに脱衣所へと入った。
素早く服を脱ぐと、お風呂場に入る。
「まずは、シャワーを浴びないとな……昼は女装とかさせられたし」
苦笑しながら、僕はシャワーを浴びる。
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