それでも、結果は、未だ

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 シャワーが冷たく感じられる……と思ったら、水を出していた。  今日はいろんなことがあった。早朝に近い時間からは、僕の取り合い。 「明日は……勘弁してほしい……かな?」  それから、昼過ぎくらいには……うぅ。  雪に引っ張られて、女装させられたんだった……未だに思い出すと、顔が熱くなっていた。 「……女の子に、見えないわけでも無いんだけど……やっぱり、心は男だからなぁ~」  鏡を見ると、可愛らしい子が僕を見ていた。いや、僕なんだけどね……。  性別で見るなら、男性とは程遠く女性に近い顔立ち。 「うん、僕の顔だ」  それでも尚、僕自身の顔を覗き込む。  カツラを被っていない僕の髪は、漆黒に近い黒髪。しかも、髪型は……ロングヘアーより少しだけ短いくらいだ。  朱美が切るなとすごい剣幕で迫ってきて以来、髪を切ったことが無い。 「……ポニーテールにしてみようかな。いつもは、カツラで隠してるだけだし」  僕は一人で、笑いながらシャワーを止めて湯槽に入った。  熱くなく、温くなく……丁度良い温度を満喫した。 「……めまいがする前に、上がらないとね」  蓋をして、風呂場を出ようと扉に手をかけ―― 「な、ななななな……!?」  ――瑠美が、下着姿で立っていました。
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