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「……ちゃん。……ちゃんってば!」
……むにゃ、なんか声が聞こえるぅ。
「……さん、健一様起きましたか? ――って、まだみたいですね」
「うーん、なかなか起きないのよねぇ……」
……むぅ、なんか誰かが誰かと話しているみたいです。
駄目だ……かなり眠くて、考えがまとまらない。
「にやぁーむ。むにゃむにゃ……」
「ちょっ、健ちゃん……何か可愛い……」
「あ、雪さん。顔赤くなってますが……あ、朱美ちゃん」
……ん?
何で僕の部屋にみんな集まってるんだろうか?
まぁ良いや、眠いんだから寝るしかないよね。
「……起きないと、狩るよ……お兄ちゃん……」
「うーん、いい朝だっ!」
――怖いんですよっ!
「……健ちゃん、ちょっと残念。――でも……」
僕はその瞬間、雪が不意に笑うのを確認した。凄い、怖いんだけど……。
「ふふふ……明日が楽しみっ」
うわぁ……明日が怖いです。
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