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「あ…文通してたパーカー君?」
「そう!やっと思い出してくれたんだね!」
パーカーは薄らと目に涙を浮かべながら僕に抱きついた。
今から8年前、僕は学校の行事で病気で苦しんでいる同じくらいの年の外国の子と文通をすることになった。その時の相手がパーカーだった。
パーカーは心臓が悪く、病院のベッドの上での生活を余儀なくされていた。
他の子は2通ほどで文通を止めたけど、僕とパーカーと野球の話で盛り上がり、暫く文通を続けていた。
「そうだ…突然手紙が来なくなったから心配したんだよ?」
僕はパーカーの体を引き離しながら言った。
「ああ、ごめん。返事を書いている途中で発作が起きて…あれから暫く寝ていたんだ。」
「そっか……でも今はこうして元気になって日本に来たんだね。」
「あ、うん…まあね。」
パーカーは歯切れの悪い返事をした。
長く患っていたのだから、少しくらい悪いところはあってもおかしくはない。
僕はそう思って話を変えた。
「そもそもどうして日本に?」
あれ以来、何の連絡もなかったパーカーがどうして突然日本にやってきたのだろう?
するとパーカーはニコッと笑いながら答えた。
「もちろん、トモキに会いに来たんだよ!」
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