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「トモキの笑顔が僕の支えになってくれたんだ…」
その目には次第に涙が溜まっていった。
「手紙だけだったけど…僕はトモキがいてくれたから頑張れた。ありがとう。」
「そ、そうなんだ…?別にお礼なんて……」
するとパーカーは突然僕に抱き付いた。
予想外の事に僕はどうしていいかわからなかった。
「ぱ、パーカー…!?」
「ああ、暖かい。ずっと会いたかったトモキが、こんなにそばにいる…!」
パーカーは僕を抱きながら泣き出した。
ずっと病院のベッドの上で辛い毎日を過ごしてきたパーカーの気持ちは僕にはわからない。
でも叶わないと思っていた夢が叶った時、僕もパーカーと同じように泣くはずだ。
「パーカー、僕も会えて嬉しいよ。元気になってくれてよかった。」
パーカーはしばらく僕に抱きつきながら泣いた。
そして落ち着いてきたようなので、僕は提案をしてみた。
「あのさ、今日はうちに泊まらない?パーカーと一緒に色々としてみたいし。」
「え…いいの?」
「もちろんだよ。せっかく遠くから来てくれたんだから、日本を案内するよ。」
「本当に!?凄く嬉しい!!」
パーカーは満面の笑みを浮かべながら僕の手を握った。
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