話し合い

2/2
前へ
/21ページ
次へ
[△△さん、あなたは○○さんがやったと思ってるんですね。] 『はい』 [○○さん、どうなんですか?] 「いいえ、そんな事するはずがありません。身命に誓ってありません。」 まるで裁判を受けている状況に苛立ちが増してきた。 彼女は私の目を見ようともしない。毅然とした自信溢れる態度に、私のほうが (私がしたんだろうか?)と不安になってしまう。 「誰に何と言われようと、してないものはしてません」 [△△さん、これでも疑いは晴れませんか?] 『はい』 『鞄の事も、お弁当の事も…すべて』 「どうして私なんですか?私だと思うのですか?」 『………』 『あのう、鞄の指紋鑑定させていただきます』 「どうぞ。そのほうが私もすっきりします。やって下さい」 どうも決裂のようだ。 (指紋鑑定でも何でもやってください。)
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加