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[△△さん、あなたは○○さんがやったと思ってるんですね。]
『はい』
[○○さん、どうなんですか?]
「いいえ、そんな事するはずがありません。身命に誓ってありません。」
まるで裁判を受けている状況に苛立ちが増してきた。
彼女は私の目を見ようともしない。毅然とした自信溢れる態度に、私のほうが
(私がしたんだろうか?)と不安になってしまう。
「誰に何と言われようと、してないものはしてません」
[△△さん、これでも疑いは晴れませんか?]
『はい』
『鞄の事も、お弁当の事も…すべて』
「どうして私なんですか?私だと思うのですか?」
『………』
『あのう、鞄の指紋鑑定させていただきます』
「どうぞ。そのほうが私もすっきりします。やって下さい」
どうも決裂のようだ。
(指紋鑑定でも何でもやってください。)
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