高校時代ついに

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高校に入った頃くらいから、入退院を繰り返す事も出来なくなってしまった父 ずっと入院のままでいたたまれなかった この時には地元病院に移って来ていたので、私は3日に1日は病室に寄って帰るようになった 母は毎日来ていたので、お見舞いの時間が被った時なんかは一緒に帰った そして忘れもしない、高校2年の春…4月10日 この日もお見舞いに来ていたのだが、何故か父がひっきりなしにシャックリを繰り返していた 普通のシャックリみたいな可愛い物じゃなく、本当に苦しそうで内臓が飛び出るんじゃないかと心配する程のシャックリ… 私はいつもと違う様子に、ただ戸惑いオロオロするしかなかった 思えば、この時もっと声をかけたり、背中を優しく擦ってあげたりすれば良かったんだよね これが今生の別れになるなんて知らなかったんだから
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