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ちなみに､幸介さんは会社員でシステムエンジニアをやってる25歳｡
それから､その弟の亮太は､俺と同じ学校で､同じクラス｡
つまり夫婦で通学してるってワケ｡
さすがに指輪は外して行くけど､幸介さんはちゃっかり付けたまま､会社に行ってる｡
幸介さんに問題ないなら､俺は全然構わないけど…｡
｢いけない!ぼんやりしてる暇はないんだってば!｣
バタバタと朝ご飯の用意をしながら､俺と亮太の弁当をささっと仕上げて､使わなくなったバンダナでそれぞれ包むと､二人を起こしに行く｡
｢幸介さん､起きて下さい!今日は早いんでしょ?｣
｢瑞樹がキスしてくれたら…起きるよ～｣
｢幸介さん!!朝は忙しいんですから､そういうのは休日にして下さいよ!俺､亮太起こしてきます｣
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