紅一点

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ルームに行くネロ。手早く着替え、男性陣が出てくる前にロッカールームを出る。  髪を拭きながら、廊下を歩いていると、剣士の総リーダーのクレドと目が合ってしまう。 「やっべぇ!」 「ネロ!はしたないぞ!!」 バタバタと廊下で追い掛けっこが始まってしまうが、突き当たりの回廊でアッサリとクレドに捕まってしまう。 「剣士の前に、お前は女だろうが!」 「ごめんなさいぃ~」 「今年の歌姫がこんなのでどうする!」 いつもの事なのだが、クレドの迫力にすっかり負けたネロは、涙目でうつ向く事しか出来ないでいた。
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