甘えたい相手

3/6
前へ
/37ページ
次へ
見て、当直室の鍵を掛ける。 「今日は帰ってもキリエ居ないしな」 「だな」 「クレドが当直じゃなかったらなぁ~、俺サービスしちゃうのに」 「サービスも何もないだろ。ほら、寝るんだから」 狭いベッドに無理矢理入る。クレドは毛布だけ持って床で寝ても構わないのだが、何せ毛布が一枚しかない。 「狭っ…」 「嫌なら今から一人で帰れ」 「やだ」 「なら文句言うな」 ネロに背中を向けて、それ以上喋らずに寝ようとするクレドだが、変に目が冴えてしまう。 『…寝なきゃなぁ…』 背中の向こうで、ネロがもそもそと動いているのは判るが、寝付けないんだろうな。の程度にしか思ってなかった。 「クレド…欲求不満にならないの?」 「ならば、邪魔するな」 「…ふんだ」 ネロもクレドに背中を向けて毛布に潜る。  大人しくしていると、クレドの寝息が聞こえてきた。 「…ん…っ…」 吐息にまじり、ネロの押し殺す様な声が聞こえる。  欲求不満なのはネロの方で、自慰を始めているのだろう。 「クレド…」 一度寝たらなかなか起きない事を知っているネロは、起き上がり、クレドを仰向けに寝かせる。 『このまま…犯しちゃおうかな…』 クレドの投げ出された手に跨り、指を自
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加