もっと!シメる夫!! 【長男の章】

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とにかく、そんな調子で 何かと悪目立ちしている 力哉君なのだが…。 不思議と、 どこか憎めない。 多少のやんちゃも、 『まあ、力くんだからね 仕方ないよね』…と。 ついつい、許してしまいたくなる。 周囲をハラハラさせる、 その破天荒な行動も含め クラスメイトから、 愛され親しまれている。 確かにあの子なら、 フットサル大会に出場したいと思うだろう。 …だが。 チームメンバーが足りないからと言って、 嫌がるクラスメイトを、無理矢理、自分の趣味に付き合わせるというのは如何なものか――。 元々、長男とは性格も、 考え方も正反対だ。 長男にしたら、正直、 ああいうタイプの子は、 苦手なのである。 だから、 普段から、あまり接点がなかったのだが……。 今回の様に、 自分達が困った時だけ、しつこく関わってくるので、温厚な長男も、 いい加減、ゲンナリしているようだ。 【弱肉強食】 ―とでも云おうか……。 この辺の相関図は、 やはり、ちょっと、 ジャイアンとのび太の 関係に似ている。
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