砂塵~僕から君へ~

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僕の手にした大切な者 失ってから気付いた 失うまで気付けない僕 手に握られた砂塵の如く 指の隙間から流れ墜ちていく 僕はどれだけ失えば良いの? どれだけ失えば… 大切な者を無くさずに済むの? 僕は一度願った事があった 失う悲しみに心が砕けるなら 大切な者なんか要らない… と… 僕は独りが良かった 何も無くさなくて済むから 今の僕を見たら君は思うだろうね また失うだけなのに…と 冷めた目で僕を見ながらね 君が思ってるより、僕は成長したよ 失う悲しみより 想う事の大切さをね 君も成長したら解るよ 君の未来が僕なのだから 僕の横で寄り添って微笑む相手が出来るんだから 君は怯えてる僕だけど 今の僕は微笑む君なのだから 僕は行くよ 僕の大切な人の為に 失わないように しっかりと握りしめながらね
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