友の墓の前で

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十数年振りの友の墓 そこに眠る友は歳をとる事は無いのだろう 時期外れの墓参り 交わす言葉は無いけれど 目を閉じれば 私をあの時代に連れていく 若かったあの頃に 忘れていた子供の自分に いつしか私は歳を重ね大人になっていた真実 目を開けた時にあるのは友の墓だった 私は去り際に友の墓に花を添えた 歳を取れない友のために 私は今を進む 過去を忘れた時に また訪れさせてもらおうと 春風が心地良く感じれるように 友の墓の前で
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