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『今のは回復魔法だよ』
クリストフは親指をぐっと立てて誇らしげに言ったのだがダイキの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
『魔法って漫画でよく出てくるやつの事なのか!?』
ダイキは興奮しながら身振り手ぶりを交えながら問いただす。
『う~ん、簡単に言ったらそんなものかな…』
クリストフはダイキの言った事が分からなかったがとりあえず適当に答える。
『凄いなぁ…。俺も使えたら良いのにな』
『勿論、使えるよ』
満面の笑顔で答えるクリストフにダイキは思わず目を見開いた。本当に俺にも使えるのか?
『そんな事が良く分かったな。俺が使えるかどうかなんて知らないくせに…』
それに何で俺なんだ?他にも変わりはいるだろうに…。不思議に思いながら尋ねてみると、
『その為に俺はわざわざこんな所まで足を運んだのさ』
笑いながら答えると襟元を直す。さようでございますか…。気になることはたくさんあるが余計な事は言わないようにしよう…。ダイキはそう思った。
『ところで、この後は一体どうするの?』
『俺が働いている学園に入学してもらよ』
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