ありがとう。

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夜間の学校はPM5:30~9:00まで。制服もなく様々な年代の人が様々な事情でこの学校に通っている。 かく言う五代自身もある事情があってここに通っている。 キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…♪ ~PM9:00~ 「ふ~終わった~…」 さぁ今日も麻里と…帰ろ… いや帰れないんだった。 いつもは同じ市電の駅まで麻里と帰っていた。 でも…今日は顔を合わせる勇気と根性もない。 「熊!一緒帰るか!」 どうする事も出来ず熊をよんだ。 「うん♪でも五代ちゃん麻里ちゃんは…」 「良いから行くぞ熊!!」 半ば強引に熊を連れて教室を出た五代。その時だった。 「五代君!待って!」 麻里だった。 ビックリした五代はどうすることも出来ず…逃げるように熊を連れ走り出した。
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