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久しぶりに来た公園を一周してみた
アッという間に一周してしまった
こんなに小さな公園だったのか
あの頃は、広くて暗くてとても怖い公園だったのに
叫び疲れた私が、いつも横になっていたベンチにあの頃と同じ様に寝転がってみた
星空を見上げながら、幼い私を思う
私は……
この星空が嫌いだった
星が見えている間は、家には帰れない
明るくなれば、母親は仕事に出掛ける
母親が出掛けた後に、まさやが小走りで迎えに来てくれた
「お姉ちゃん、ママ出掛けたよ一緒に帰ろう」
私の為にと、自分の朝ごはんを半分残し、いつも迎えに来てくれた
私はまさやが大好きだった
とてもとても大切だった
私の大切な大切な、たった一人の弟だったのに……
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