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俺の横をスタスタと歩いていくと少し行ったところで立ち止まり、右手を地面にかざす。
すると龍の右手が輝き出し、次の瞬間にはゆらめく炎のテーブルと椅子が誕生していた。
テーブルの上には律儀にもティーカップまでもが置いてある。もちろん紅い炎のティーカップだ。
アイスティーは絶対にできなさそうだなぁ。
などとバカな事を考えている間にも龍がこっちに来いよ、と催促する手招きをしている。
俺は黙って龍の手招きに従った。
近づけば近づくほど、炎の椅子がとても熱そうに見えた。これは正真正銘炎の椅子だ。何かの拷問器具にでも使われそうな見た目だが、やはりこのマグマのある場所と同じく熱そうなだけで熱は感じない。
まぁ、だからって座ろうとも思わねぇけど。
そばまで来ると龍が口を開いた。
『座ろうか、王よ』
そう言って、俺側にある炎でできた椅子を引く。
「無理」
しかし俺は丁重にお断りした。
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