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が、邪竜は元々竜最強の『能』の能力。
七竜をもってしても邪竜をすぐには止める事ができず、戦いは十数年の時を流れる。
結果、ティアマトの躰を七つの部位に切り分け、七つの大陸に封印する事ができた。
しかしそのたった十数年で英雄と称された多くの種族が絶滅し、
紅蓮竜、翡翠竜、琥珀竜、冥王竜も邪竜の手によって半永久封印されてしまう。
白銀竜、冷蒼竜、紫電竜は完全封印はされなかったものの、力を使い果たし再び戦乱が起こると予感し深い眠りに着いた。
事実、今現在邪竜ティアマトは徐々にではあるが復活しようとしているらしい。
ファタルガオラの話はもっと長かったが、簡単に言えばこのような感じだ。
邪竜ティアマトが一方的に悪いじゃないか、と言われればそうかもしれないが、ファタルガオラ曰くその考えは違うらしい。
その事はおいおい話すとしよう。
かつてこの地で起こった争いの話が一通り終わると、俺は長い長いため息をついた。
ただでさえ絶大な力を持つドラゴンの中でも更に上、神呼ばわりされるドラゴン達がぼっこぼこに、他の生物を巻き込んで闘ったのだ。しかもその邪竜とかいうやつが復活をしようとしている。俺の頭では想像しかねる内容だった。
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