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「彼女と、そして自分も含めロイン達と共に戦えるように力を付けたいのです。そのためにはフェニキアス大陸に行く必要があり、王に出国の許可を――」
「うむ、よかろう!許可する」
「――いただきたく今日は……って、へ?許可?」
「そうじゃ、許可する」
「許可され……あり、え、ありがとう……ございます」
えっ、マジでマジで?
いいんだ。すんげえすんなり許可されちゃったけど、いいんだ。
「あの、本当にいいんですか?」
「いい!むしろ行って力をつけてきなさい」
いいんだ。うーん、何だろこの心のスカッとしない様子はありがたいっちゃあありがたいけど、まあいっか。
ひとまず一件落着。
礼をしてから部屋を出て城を出る。兵士にあいさつしてから魔法を唱えて自分の店に戻りこれからどうするかを考えた。
「意外とすんなり許可もらえたなあ~……」
やはりこの事が引っかかる。
気さくと言えば気さくだが、ここであえて反論しにいったところで「何?許可いらないの?」とか言われても困る。
「よし、寝よう」
王直々に許可が下りたのだから良しとするか。俺は歯磨きをして風呂は明日の朝入る事にし、今日のところは寝ることにした。
さてと、明日からが忙しいな。
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