達磨

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達磨

この話は今年の3月にとある国まで卒業旅に行った時の話です。 僕はその国にメール友達の女の子がいました。そこで大学の卒業旅行を兼ねてその子に会いにいくことにしました。 現地では彼女の案内で観光地をいろいろとまわりました。その中の一つにとある寺院がありました。 その寺院は山奥にあり、急な階段を何段も登ってやっとの思いでたどり着きました。 寺院には観光客がたくさんいて、出店やら物乞いやらたくさんいました。 その片隅に手足の無い少年が座っていました。 彼は地雷で手足を失ったそうで、地雷撲滅のポスターを掲げてました。 不備に思った僕がお金を指したそうとしたとき、彼女は僕を制止し言いました。 「この少年はどうやってここまで登って来たと思う?業者が毎日運んでるのよ。この国は物乞いにする為に産まれてきた子の手足を切るような国なのよ。」 僕は彼女のその言葉が今でも忘れられません。
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