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-保健室-
聖夜「おまえいきなりなんなんだよ!?俺を襲う気か?!」
「はぁ?なんで襲うの。熱あるから連れてきたんでしょ」
聖夜をベットにねかせる。
保健の先生は、不在みたいだ。
私は体温計を探す。
ガラスの棚を見たらあった。
「聖夜わきに体温計いれて。」
聖夜「やだ…」
「せ~い~や~」
低い声でいった。
聖夜「わかったよ…」
素直に体温計を計りだした。
ピピピピ
38℃…
聖夜から体温計を奪いとる。
「ヤッパ、熱あるじゃん。」
また、ガラスの棚をあさる。
あった!
聖夜「いきなりおまえなんなわけ!?」
ピタっ
聖夜「つ、つめてっ!」
聖夜のおでこに冷えピタをはった。
「これでオッケー♪」
聖夜「オッケーじゃねぇ!…」
「いつから具合悪かったの?」
聖夜は布団に顔をうずめてる。
「…昼休みぐらい…」
あー…
だから、屋上こなかったんだ。
聖夜「…サンキュー…」
えっ…?
聖夜の口からまさか…
ありがとうっていう言葉に焦る。
聖夜と喧嘩ばっかだし、いつも馬鹿にするから。
でも、すごく嬉しかった。
聖夜案外かわいいとこあんじゃん…
「聞こえなかった。何?」
ここは、知らないふりしてみる。
聖夜「なんでもねー!」
フフフと笑う私。
利用しちゃってごめんね聖夜。
心の中で謝った。
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