―Prologue―

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「どこで食べる?」 「なんか大きいフードコートみたいなのなかったっけ?」 「あー!あるある!」 「そこでいいんじゃない?」 「よし、里香がいうならそうしよ」 「あ、あたしの意見は!?」 ここのアウトレットショッピングモールはとても広い。敷地内に軽い遊園地みたいなものがあるほどだ。 ご飯を食べたがっている里香の友達、田中紗祈(たなかさき)は、実は疲れてもいるらしく、混んでいる今日でも座れる確率のあるフードコートへ行きたいと言った。 ご飯をあまり食べたくない里香の友達、斎藤菜月(さいとうなつき)は、とりあえず休みたいという。 当然、意見の合わない二人をまとめるのは里香の仕事。 母親は一人で買い物にはしっているので、三人でここから遠いフードコートへ向かった。
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