愛したいと心は言っていた

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「わあ綺麗、桜みたい」 姉上が言った。 隣で土方も笑ってた。 腕を組んで、笑ってた。 「ドS、」 「え?あ、何ですかィ?」 「姉ちゃんの隣、並ぶアル。」 「ああ、分かってまさァ」 姉上が手招きして、並んだ横に神楽もきて。 姉上の隣には土方がいて。 クラスの皆が並んだ。 銀八が本格的なカメラを持ち出して、タイマーが分からなくて手間取って、結局服部先生が呼ばれて、撮ってもらう事になって。 笑い声が木霊していた。 幸せだと思った。 姉上が手を組んできた。 隣を見たら土方も手を組まれてた。 姉上が赤くなってて、尚且つ嬉しそうだった。 「はーい、じゃ撮りますよ~」 「皆ピースしろピース」 「何か言い方が古いアルヨ銀八」 「え?マジで?」 「はい、チーズ」 結局皆ピースして、カシャリと音が鳴った。 銀八を見たら、少し寂しそうな顔で、笑ってた。 三枚位撮って、皆校庭に散った。今日は思う存分遊べー!なんて銀八が言うもんだから、わー!って皆が散ってった。 「今日の銀八、おかしいアル」 昇降口の階段ん所で、チャイナと俺は並んで座った。
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