愛したいと心は言っていた

「そうですかィ？いつもとたいして変わらねェだろ、いきなり提案してくんのだって、今日に始まった事じゃねェし。」

「…お前だって、あの日から!…あの日から、何だか様子がおかしいアルヨ…」

立ち上がったと思ったら前に来て、寂しそうにチャイナがそう言った。

「何が？何もおかしくなんてねェですぜ、俺はいつも通り…」

「いつも通りじゃないネ!元気がないアル!無駄口叩くお前が、最近じゃ無口アル!ずっと上の空で、私の話しだって聞こえてんのか分からなくて、ずっと、ずっとずっと上の空ネ!!お前はどこ見てるアルカ!…いっつも…遠い場所、見てるヨ…」

言い切ったチャイナが、俯いた。

「そんなの、気のせいでさ」

言ったら、チャイナが目を見開いて睨んできた。

「まだしらを切るアルか!!何か隠してんのお見通し…「もういいから!!!」

声が、震えてた。

何怒鳴ってんだ？俺。

…チャイナが、怯えてんじゃねェかィ。

「もういい…。もういいから。ほっといて、下せェ…」

これ以上いられると、酷い事を言ってしまいそうで。

自分で自分を抑える事も出来ずに。

チャイナを傷つけてしまうと、恐れた。