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こんなにも心強いものは他にないと思えた。
頭を下げたまま上げられなかったのは、足元がゆらゆらと歪んでいたから。
背中に乗せられた小さな手のひらが、いつまでも俺の背中をさすっていた。
「泣きたい時は泣けヨ」
「バカ、男ってのは…簡単に涙流したら負けなんでィ」
かっこいい事言った!なんて近藤さんが言うもんだから、笑いすぎて涙を流した。
アンタはどうなんだって土方が近藤さんの頭叩いて、瞬間近藤さんが泣き出すから、また笑いが止まらなかった。
腹を抱えて、うずくまって、泣いた。
姉上、俺達は、なんていい友達を、クラスを、先生を持ったんだろう。
ありがとう、と小さく呟いた言葉は、誰にも聞こえず、口の中で木霊した。
「明日は結婚式をしよう!ウエディングドレスはばばあのを借りたから心配するな!」
唐突に、銀八がそんな事を言い出した。
「あれ~それは誰と誰の結婚式ですかィ、土方さん」
「あ?俺?」
土方にそう言えば、頬杖をつきながら外なんか見てる奴が急に弾かれたように自分を指差し振り向いた。
「土方、ミツバと結婚してくれないか、」
「…んでてめェが親みてェに言ってんだよ、大体それはアイツが決める事だろうが。」
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