愛したいと心は言っていた

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「綺麗!真っ白!」 姉上が、純白の白いウエディングドレスを着た。 姉上には劇の練習だと伝えた。 「私の若かった頃にそっくりだよ」 「うっせばばあ。」 「高くつくよ。」 「あ、いや、ありがとうございますお姉様。」 遠くで理事長と銀八の話し声が聞こえる。 ふふ、と笑う姉上。 周りにはチャイナと猿飛と柳生に志村姉と美雪。 「いいわあ!私もいずれ先生と…」 「バカおっしゃい!先生と結婚するのはこの!私よ!」 「よく似合ってるわミツバさん」 「うん、綺麗アル」 「ありがとう、皆」 姉上が楽しそうだ。 「ふふ、なんだか本当に結婚式するみたい。」 大きな鏡を目の前に、姉上がそう言った。 化粧をして髪を結ってブーケを抱えて。 後ろを持つのは俺の役目だ。 「チャイナは土方な。」 「何でアル!私がミツバちゃんアル!」 「こらこら、二人共、喧嘩しないで。」 なだめられてようやく決定したのは何故か俺が土方だった。 渋々土方の方へ、別の教室に行けば、そこには土方と近藤さん、山崎に、他の男子共がいた。 土方はちゃんとタキシードに着替えていた。
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