101人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
後は弁当を奴の顔目掛けて飛ばしたら見事に避けられた。
「そんなのお見通しアルよ~!神楽様に予測できにゃ!」
ガタンと立ち上がってほっぺたをこれでもかって位引っ張った。
「へーこれは予測不可能なわけにゃっ」
そしたら相手もほっぺたをぐにーんと引っ張ってきやがった。
「いひゃい!はんま、はんま、」
「たったら、そっひはらはなすアルほS!」
ぐにぐにぐにぐに、引っ張り合いしてたら、後ろの方でべちゃっと、派手な音がした。
二人して掴んだまま振り向けば、そこには顔にべちゃっと弁当のくっついた土方がいた。
てか爆笑。
「ぐひゃひゃひゃひゃっひしかた、モロにうけてやんのー!」
「ぶふへ、マヨラーとんまいアルな!」
掴んだままほっぺた離さないから言葉が上手く喋れない。
けど爆笑。
「て…っめェらァ…」
ベタッと地面に落下した弁当。
奴の顔は鬼と化していた。
「問答無用で死ねやオラァ!!!」
やべえって二人して思ったその時。
土方が正に向かって来ようとしたその時。
奴の顔に当てられた真っ白いハンカチに、土方も予測していなかったようでそこで固まってしまった。
「あらあら、そーちゃんも神楽ちゃんも、悪戯がすぎますよ。」
最初のコメントを投稿しよう!